よくあるご相談

●ここではよくあるご相談をまとめて紹介いたします。

Q1.
給料が安く、本当にこのまま支援員を続けていいのか、先々不安になってしまう、どうしたらいいでしょうか?

給料のことで不安になるのは分かります。

そもそも、あなたは支援員になろうとしたのはどんな理由からでしょうか?
きっと、正義感の強い心優しい方だと思います。

給料を上げるためには、資格を取るのも1つですが、支援員もたくさんいますので、あなたならではの強みを生かしたオンリーワンを目指してみたらいかがしょうか?

これから先の時代、ますます支援員のお仕事が必要になります。
それだけ重責を担う仕事をやっているわけです。

オンリーワンが実現できれば、支援員の育成や執筆活動、講演なども手掛けることも可能になります。

ぜひ、この道のプロフェッショナルになってください。

そして、良い社会が実現できる一翼を担ってください。

Q2.
障がい者を約50人担当していますが、手が回らない、人を増やしてもくれず、心身とも疲れています。毎日が億劫でどうしたらいいでしょうか?

担当する障がい者の人数が増え、十分なサポートができていないと言う声をよく耳にします。

1人の支援員が、40〜60人の障がい者の方を受け持っているケースもあるようです。

障がい者の必要な支援内容は、障がい者の特性等によって異なり、訪問頻度も異なります。

ある会社では、こんなケースがありました。

支援機関側から定期訪問の連絡があり、支援に来てもらっているが、出勤できているかどうかの確認のみで、足早に帰っていく支援員がいるそうです。

質問も、こんな感じです。

出勤できていますかできてませんか?

休みが多く続いたことはありますか?

何か問題はありますか?

なければ、また数ヶ月後に来ます。

これでは、会話も弾まないですし、取り調べを受けているような感じさえします。

他にもこのようなケースがありました。

定期訪問で訪れた支援員に、アドバイスをもらおうと会社の担当者が質問したところ、そのようなケースは聞いたことないですね、

他に質問はありませんか?

いや、これを聞きたいのですが?

いやーあまり聞いたことないですねー。

所属している支援員の方もが同じようなケースもあるかもしれませんので持ち帰って聞いてもらえませんか?

いろいろ話はしますがそんなケースは今まで聞いたことないですね。

それでは失礼します。

忙しいのか、持ち帰ろうともせず、そのまま帰ってしまったそうです。

何のために訪問してきているのかわからないと、言っていました。

また、この支援員は、約束したこともやっておらず、何事もなかったように訪問してくるそうで、
企業担当者は憤りを感じ、支援員を交代してもらったそうです。

忙しいかもしれませんが、支援員の質が問われるケースです。

話を聞いてあげることは大事ですが、それだけで終わっている支援員も多くいるように感じます。

これは、定着支援が主体になっているからだと思います。

これからは、障がい者が、生き生きワクワク張り合いを持って仕事ができるようになってもらうためには、
定着支援だけではなく、キャリア支援に近い考え方をしていく必要があると私は考えています。

企業側も、キャリア開発や可能性を引き出してくれることができたらどんなにメリットを感じることでしょうか。

障がい者の支援員はどんな存在なのか?

何を求められているのか?

これが問われていることかと思います。

人と関わる重要な仕事だからこそ、自分自身が倫理観や志をしっかり持って、
常に障がい者のことを100%信じで接することが大変重要なことではないでしょうか。

また、従来からのやり方を踏襲するだけではなく、ITツールなどを活用して働き方改革を考えてみてはいかがでしょうか?

例えば、Zoomなどを使って面談を行なう、他には、勉強会を兼ねた面談を開催するなど、こちらから出向くのではなく来てもらう。

工夫の余地はあるかと思います。

Zoomで行うことは、定期訪問より頻度を増やすことができますので、企業担当者も、受け入れてくれると思います。
いろいろ考えて見てください。

企業側があまり関わらない、指導員任せになっている。
なんとかしたいがどうしたらいいでしょうか?

よく聞くケースです。

企業はこのように思っていることが多いです。なぜ私の部署に障がい者が配属されたのかとか、普段でも忙しいのに手が回らないなど、理由はいくらでもあります。

このケースは、企業側が変われるチャンスです。

成功例としては、ある部署が障がい者を受け入れたことにより、マニアルを作成したり、コミニケーションに工夫を凝らしたりして、風通しが良くなりました。

その結果、成績が上がったケースがありました。成功例をいくつか、企業側に提示してみてはいかがでしょうか?

障がい者の支援を通じて企業側に成果があれば、あなたは相当感謝されるはずです。

頑張ってください。

Q3.
手取り足取り指導しても障がい者が覚えてくれない(やってくれない)
私は指導員に向かないのだろうか?

私が、障がい者センターを立ち上げた際、ある人から教わったことで、今でも肝に銘じていることがあります。

それは、何度も同じことを聞いてきたり、教えたことをやってくれない場合は、「まだあなたの工夫が足りない」と言うメッセージだと言われたことです。

本当に、素晴らしいメッセージをもらいました。

人間は感情の動物ですので、イラっとしてしまうこともありますが、私の場合、ちょっと待てよ、まだまだ工夫が足りないのではないかと思うようになりました。

そしたら、いろいろアイディアは浮かんでくるものです。

障がい者のためにも、あなた自身が成長するためには、是非この言葉を思い出してください。

頑張ってください。

Q4.
障がい者が定着しない、私に力がないのでしょうか?

障がい者の定着率は、厚労省から統計として公開されています。

入社して3ヶ月時点の定着率は、精神障がい者は69.9%、身体障がい者は77.8%、発達及び知的障がい者は85%となっています。

1年経過した時点では、精神障がい者は49.3%、身体障がい者は60.8%、知的障がい者は68%、発達障がい者は71.5%となっています。

これと比較してどうでしょうか?

またある調査機関によると、障がい者が退職した理由は、入社して間もない頃の理由と、1年経過した時点での理由では、大きく異なっています。

したがって、月日が経つにつれて支援内容を変えていかなくてはなりません。

当然、当事者だけでなく、会社の関係者の方々に対しても接し方を変えてもらわなければならないこともあります。

統計データを参考に支援していくことを、会社の関係者と合意をとりながら進めていくことをお勧めします。

Q5.
就労移行支援事業所やA型事業所を転々としています。
行く先々方針が馴染めず、どうしたらいいでしょうか?

就職を斡旋したり、定着支援をなされているあなた自身が、1つのところに落ち着いて働けていないと言う事ですね。

笑えない話かと思います。

厳しい言い方ですが、支援されていた障がい者の方に対して、事業所を移ることをどのように説明しているのでしょうか?

また、その障がい者の方は、あなたのことをどのように思っているでしょうか?

私は常々、指導員や支援員に対して、「障がい者フォーカス」と言っています。

障がい者のことを「第一優先に考えてあげることが大切である」と伝えています。

いろいろ支援事業所によっては方針は異なると思いますが、このことは、どの支援事業所に移っても、同じことではないでしょうか?

もし方針が邪魔になったり、馴染めなければ答えは2つです。

あなた自身が、就労移行支援事業所やA型事業所を立ち上げるか、

あるいは、実力をつけて、あなた自身が方針を決定できる人間になるか。

もう一度、障がい者と向き合っている自分自身を見つめ直し、今後のことを考えてみてください。

Q6.
障害者を支援する上で大切なポイントを教えてください。

障がい者が、生き生き、ワクワクして未来に希望を持って働けるようになってもらうためには、
支援員や指導員、支援スタッフの存在は欠かせません。

障がい者の支援員や指導員、支援スタッフは、本当に自分自身を磨くことができる、
そんな素晴らしい仕事だと思っています。

<たいせつなこと1>

障がい種別に惑わされることなく、一人一人と向き合う!

以前、訪問型のジョブコーチを私が勤めていた会社に派遣してもらったときのことです。

3人の障がい者に、4人のジョブコーチがシフトを組んで、そのうちの1人のジョブコーチが、
ほとんど指導も話もせず、後ろの席に座ってただ見ているだけでした。

私は何か1つでも指導もしくは、支援してほしいと思っていましたが、ほとんど何もせずに見ているだけでした。

初めてジョブコーチお願いしましたので、ちょっと面食らっていました。

そのジョブコーチが帰り際、3人の障がい者のうち、○○さんは、このような障害傾向が見受けられますね、
もう1人の○○さんは、このような障害の傾向が見られますと、自分の見立てを言って帰りました。

2回目に来た時もほとんど指導もしくは支援もせず、後ろに座っているだけで、帰り際同じように自分の見立てを話されて帰りました。

こちらとしては、障害の見立てはどうでもよく、障がい者の指導の仕方や支援の仕方を間際に見て勉強したいとも思っておりましたので、
このようなジョブコーチもいるもんだなぁと思いました。

別のジョブコーチは、手順書通りに作業を行っているかどうかを熱心に見ていて、間違っていると指導されていました。

本当にジョブコーチによって、いろいろなタイプがいるなぁと思いました。

これは、私は、障がい者と関わった初期の頃で、その後、知識や経験を積み重ねるうちに、だんだん気づいたことがあります。

それは、障がい種別に惑わされることなく、一人一人と真剣に向き合って、その障がい者の個性や、強みをいかに発見できるか、
そこに注力して伸ばしてあげるかが一番大事だと言うことをがわかってきました。

障がい者であろうが健常者であろうが、これは変わりません。

それを、指導員、あるいは、支援員が見つけられるかが、障がい者のパフォーマンスや成長に大きく関わってくることと思います。

要は、できないことに目がいくのではなく、肯定的な部分に目を向けることができるか?

できないことに意識が向くと気分も滅入ってきますが、肯定的な部分に目を向けると、こちらの気分も良くなってきます。

いろいろ大変なこともあるかと思いますが、ぜひ、このポジティブな視点に目を向けることをやってみてください。

毎日の積み重ねが大切です。

ポイント
障害種別に惑わされることなく、一人ひとりの障がい者にいかに向き合い、個性や強みを発見できるかが重要。

<たいせつなこと2>

障がい者の可能性を120%信じきる!

少しでもできないところに目が向くと、やっぱり無理だろうなぁとか難しいだろうなぁと頭が先行してしまいますが、
それが支援にも大きく影響します。

私は、コーチングを教える(身に付けてもらう)講師もしていることから、コーチングマインドの重要性を身に染みて感じています。

コーチングマインドとは、相手のことを100%認め、相手の無限の可能性を信じることです。

どんな相手だろうが、コーチとして、このマインド高く持って、関わっていくことになります。

私は、無限と言う事を重要視して、さらに信じるだけではなく信じきるとして、120%としています。

日頃、障がい者には、必ずできるようになるからとか、頑張ろうねとか励ましたりしているのではないでしょうか。

でも、障がい者の支援に関わって、何度も同じことを言ってもできないとか、毎回同じようなことを聞いてくるとか、
だんだん難しいなと思ったりしていませんか?

絶対にそういうことを思ってしまうと、相手に伝わり、それが、パフォーマンスを大きく低下させる原因になってしまいます。

ぜひ、支援や指導する側が、このコーチングマインドのように、相手を信じきることを念頭に置いて支援してみてください。

あなたにもきっとできるはずです。

ポイント

障がい者のできることに目を向け、120%可能性を信じきること!

<たいせつなこと3>

支援者側の存在は大きい!

NRIの調査レポートを見ますと、定着支援があるかないかでは、大きく定着率が変わって来ます。

入社3ヶ月後は、定着支援がない場合の定着率は、71.0%ですが、定着支援があると、90.3%になります。

入社1年後になりますと、定着支援がない場合の定着率は、52.6%ですが、定着支援があると、73.2%に上ります。

また、障がい者総合研究所の調査によると、退職してしまう時は、誰にも相談せずに辞めてしまう人が大半のようです。

退職理由は、トップが、障がい者への理解や配慮が足りないですが、二番目に多いのが、相談できる人、場所、機会がないことです。

支援、もしくは指導しても、障がい者が、何度も同じことを聞いてきたり、やってくれなかったりしたら、支援者は、落ち込んだこともあると思います。

時には、自分は障がい者の支援は、向いていないのかなあと、頭をよぎったりすることもあるかと思います。

でも、上記のデーターのように、あなたの支援があるからこそ、障がい者の定着率が高くなっているのです。

私も、障がい者雇用全般を任せられたときには、人事異動で、当初面食らっていましたが、障がい者と向き合っていく中で、
こちらの方が教えられたりしたことが何度もあり、純粋な障がい者と関わっていくと、人間としてのあり方を問われたりして、大きく学ばさせていただきました。

会社員人生の中で、一番、学びが大きく、充実した時期でした。

会社側も、障がい者の法定障がい者雇用率は重要な指標であり、この指標が未達だった場合は、障がい者雇用納付金を支払わなければなりません。

よく、納付金を払った方が、雇って人件費がアップするよりいいということを耳にしたりしますが、最近では、SDGsの関連銘柄に投資してしている傾向を見ますと、
株価に影響したり、企業イメージにも影響してきます。

ですので、支援者がいることで、障がい者の定着率がアップすると言うことは、企業側へ大きく雇用率で貢献していることになります。

障がい者との日ごろの人間関係が、障がい者が辞めてしまいたくなったときに、支援員もしくは指導員、支援スタッフに相談できる人間関係づくりが大切になって来ます。

支援員、指導員だからと言って、上から目線で関わるのではなく、単なる役目に過ぎず、お互い一人ひとりの人間と言う立場で関わることです。

上下関係はなく、一対一で向き合うことを念頭に置いていただければ、強固な人間関係づくりができると思います。

是非、頑張ってみてください。

ポイント

支援者がいるからこそ定着率が高くなる、支援者の存在は大きい!

<たいせつなこと4>

支援内容や方法は無限にある!

障がい者が、何度も同じことを聞いてきたり、何度指導してもうまくいかないことがあったりします。

つい、「何度も言ってるよね」と口に出してしまいたくなったりします。

私も、外部の支援者に教えられたのですが、このように何度も聞いてきたりするのは、

「まだまだ自分の工夫が足りないと言うことを、障がい者が教えてくれている」と言うことです。

私も初めて知的障がい者と関わった時に、このように、何度も教えたことを聞いて来ても、この教えを受けてから、気持ちが変わりました。

このようにネガティブなことが頭に浮かんだときは、
「いかんいかん、私の教えにもっと工夫が足りないんだと教えてくれているんだ」と思うようになりました。

こちらが忙しい時に同じことを何度も聞いてきたとしても、以前は、つい、イラっとしてしまいがちでしたが、
これを念頭に置くようになったときに、そのように心が冷静になりました。

「もっと自分に、工夫が足りないと教えてくれている』

すると、不思議なことに、考えれば考えるほど良いアイデアが浮かんでくるものです。

支援、指導されている皆さんも、同じことが多々あるかと思いますが、そんな時はこのフレーズを頭に思い浮かべてみてください。

工夫すると言うことを考えれば考えるほど、たくさんのアイデアが出てきます

支援者側の人格やスキルも格段にアップしてきます。

特に、私が言いたいのは、障がい者に対しては同じようなことを求めているのにもかかわらず、支援者が、
今の状態に甘んじていて、勉強もあまりせずに、工夫をしようともしないことです。

支援員側はロールモデルと思わなければならないと私は思っています

やはり、役割的に上に立つ方が、ロールモデル(模範)とならなければ、障がい者は、その期待に応えられないと思っています。

これは、支援者が大きく学べる機会となりますので、ぜひ、やってみてください。

ポイント

もっと工夫が足りないんだと教えてくれている。

<たいせつなこと5>

障がい者の支援者は、重責を担っている!

皆さんは、(ピグマリオン効果)と言う言葉をご存知でしょうか?

ピグマリオン効果とは、

教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。 ウィキペディア

支援もしくは指導されている側が、どのようなマインドで、障がい者と関わっているかが、
障がい者のパフォーマンスに大きく影響すると言うことです。

先ほど、書かせていただいた、コーチングマインドと関連しますが、障がい者ができると信じて支援もしくは指導するのと、
やっぱり無理だよねぇとか、難しいだろうなぁと思って関わるのとでは雲泥の差が生じます。

ですので、支援者の役割は大きいと言うことです。

それだけ重責を担っていると言うことになります。

決して、重荷に感じる必要はありません。

支援者側も人間的に大きく成長することになるわけですから。

障がい者の支援に携わっている方々の中で、ボランティア的に関わっている方も多くいらっしゃいます。

特に、企業を引退された方が携わっており、そういった方々とお話をすると、
一口に、この仕事について良かったと言っておられます。

企業の中では、いろいろ業務を担ってきたが、最後に障がい者雇用に携われて、これは天命だと言われる方が多いです。

それで、退職した後も障がい者の支援に携わっているのです。

私もこのような方々と接すると、本当に学ぶことが多いです。

80代になってもボランティア的に携わっている方々を見ると、頭が下がる思いです。

このようなことからも本当に人生の勉強をしているなぁと思い、深く感謝しております。

ですので、決して無駄ではなく、人生の上で、とても大切なことを学んでいると思ってください。

皆さん方の支援は、社会貢献にもなっていますし、皆さん自身の、人間的な成長につながっているからです。

私も、障がい関係に誘われることができて、本当に幸せに感じています。

期の途中で人事異動で障がい者センターを3ヶ月で立ち上げなさいと言われたときには面食らいましたが、
会社員人生の中で、上記のように、最後にこの業務に就かせていただいて本当に感謝しています。

皆さんも、支援に向いていないのかなーなんて感じたら、以下のように自分に問うてみてください。

自分はどうしてこの障がい者の支援に携わることになったのか?

あるいは、自分に何を期待されているのんだろうか?

ポイント

障がい者の支援に携わることで、自分を大きく人間的に成長させてくれている。