障がい者の定着支援からキャリア支援へ!
障がい者の方の支援として、障害種別や年齢によって異なると思いますが、訪問型ジョブコーチや支援員の方は、定着に重きを置いた置いた支援になっています。
確かに、企業側としては、法定雇用率の関係がありますので、わからないわけではありませんが、私は、この定着支援という言葉が好きではありません。
理由としては、定着が目的だと、なんだか当事者に失礼に感じてしまうからです。
それは、辞めては困るということが前提にあるように思います。
定着はあくまで結果に過ぎなく、要は、障がい者の成長やどうありたいのか(ありたい姿)、あるいは、どんな人生を歩んでいきたいのか、そこが大事だと思います。
私は、指導員や支援員に必要なのは、定着支援ではなく、キャリア支援という考え方へ意識を変えることだと思います。
障がい者も、定着のための支援で関わっていると言うより、あなたの人生のキャリア(ビジネス&ライフ)のために支援していると言ってくれた方が、嬉しいし、より信頼を感じるのではないでしょうか?
こう言う話をしますと、当事者はそこまで望んでいないとか、知的障害の方は、キャリアまで考えづらいのではないかとか言われる支援員の方がいます。
果たしてそうでしょうか?
私は、自分の人生を、いい方向に持って行きたくない人はいないと思いますし、持って行き方がわからないからだと思います。
また、知的障害の方10名に、キャリア開発面談を実施した経験から、誰一人、キャリアを考えられなかった人はいませんでした。
面談を行う前に、A3両面のキャリアシートを書いてもらい、それをベースにキャリア開発面談を実施しました。
将来の夢ややりたいこと、どんな経験をして見たいかなど、ぎっしり書いているメンバーが多かったです。
キャリア支援をする上で、大切な考え方
私が、行っているキャリアコンサルティングでは、自己理解を大切にしています。
アセスメントに近いものになりますが、価値観や願望、本心など、自分を理解することから始まります。
この自己理解をするには、過去にヒントがあるため、棚卸しをして行きます。
それを通じて、強みやこだわり、価値観等が明確になるので、それに基づき、キャリアを明確にして行きます。
私も、キャリアコンサルタントの資格を取得したのは、支援を依頼したジョブコーチの影響からです。
そのジョブコーチは、キャリアコンサルタントの資格も取得していて、素晴らしい支援をしてくれました。
それで、私もキャリアコンサルタントの国家資格を取得したのです。
キャリアコンサルティングができるのとできないとでは、雲泥の違いです。
指導員、支援員のスキルアップのためにも、キャリアコンサルティングを身につけることをお勧めします。
私が、キャリアコンサルティングを学んだ機関は、以下になります。